オンラインWS「耳の旅」に参加して

「耳の旅」? 何するんだろうと思いますが、実際、耳に旅をさせました(戻ってきます)。

普段、音については音楽だったり、文鳥の鳴き声だったり、ノイズだったり気になる方ですが 、形状を含めた「耳」自体に注意を向けて意識することはなく、それをやってみると複雑な耳のかたち、凸凹、カーブ、柔らかさ、固さが、自分の身体のいち部分なのに初めて出会ったような感触がありました。

これから参加する方にとってはネタバレになって新鮮さが失われる可能性があるのでワークショップの内容を詳しくレポートはしませんが、

耳を目に持っていって、目でも音を聞くような感じでいてみる。その後、耳の役割を外して目の役割に戻ってもらう。

外の何かに意識を向ける際、卵の黄身に向かってもらう(これは実際にWSで体験するのがオススメです)。

音を聞いて何かのイメージが湧いたとき、しばらくそれと一緒にいると、もしかしたら聴覚がイメージの先に向かうかもしれない(!)。

音を高い位置〜耳の穴というより、コメカミあたりで聞いているかもしれない。下げてみると何か変わるかも( >> 緊張感が減って音に対する感受性がおおらかになった気がするのと、身体全体のバランスも変わる!)。

(視覚は)見えるところまでが見えるけれど、音(聴覚)は、見えなくなったその先のものも聴こえる。

聴こえた音の位置と自分の身体との距離を測ってみると、様々な音に遠近感が生まれる。ヘッドホンで録音された音楽を聴くときに、それは普通のことでもあったけれど、生活音でそれがあることに気づけると、音で空間に立体的なレース編みがなされるような不思議な感じがした。

...などなどの新鮮な気づきがたくさんありました。

また、自分の仕事に寄せてみると、平衡感覚の修正、頭部・頭蓋内部の空間の前後左右のバランスの回復、目に休息を与える〜目の酷使からくる身体の緊張を解く、などに有効な作用があったように思います。

文字通りに受け取ると「えっ?!そんなことできるの?これでいいの??」と、「?」マークが次々に浮かんでもくるガイド、インストラクション。そこをあえて確認せずに「ん〜、こんな感じかなあ...?」と、淡々と進めてみるというのもよかったです。目的を目指すのではなく経験と共にい続けることがしやすくて、好奇心も湧いてきて楽しかった!

今回参加したWS「耳の旅」は、山崎阿弥さん(声のアーティスト、美術家)によるもので、ここちらのco-bookというサイトからリクエストもできます。現在のところ参加者が5人集まってスケジュールが合えば開催されるそうなので、ご興味をお持ちの方は仲間を集めてリクエストしてみてくださいね。

TEDxTokyoyzにおける山崎阿弥さんのパフォーマンス「Once you start to listen to the world, the world will start ringing 〜 あなたが聞けば世界は歌い出す」をぜひご覧ください。声(歌)、お話、ともに必見だと思います!

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