「今、どんな感じがしますか」という問いかけ

どんな返答でもいいんです。それが自分から湧き上がってきたものなら。

以下、かなり前のブログ記事ですが一部修正して再掲します。
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2015年4月3日金曜日

「今、どんな感じがしますか」という質問

ロルフィング(や、SE療法)のセッション時、繰り返したずねる質問です。

私自身がクライアントの立場で同様の質問をされたとき、とくに悩むこともなく(自分の感覚を、ぐるっと感覚しなおす時間は持ちましたが)、そのとき感じたことをそのまま答えていましたが、施術者の立場になってみて、この質問に戸惑われる方も多いのだな、ということを知りました。

・言おうとしていることが、問いへの答えになっているのか?わからない。
・この感じていることが正解なのか?わからない。
・そもそも、何を感覚してるか?わからない。

と、いうようなことが主な理由のようです(セッションを重ねるごとに、皆さん自由に、いろいろなことを知らせてくださるようになりますが)。

そして、「なぜ私はとくに戸惑うことがなかったんだろう?」と、ときどき考えていたのですが、先日、料理関係の本を読んでいて、「ああ、だからか〜」と思い当たりました。

その昔、自分自身の感覚、自分の身体に主体的に関わることについて、試みていた時期があったからです。その時のことを2冊の本から抜粋してみます。

ともに、ダイエット本、レシピ本なので、当然「あるダイエットの方法」「ある料理の作り方」が掲載されていますが、もっと根本的なポイントが書かれています。

「それをやってみたら、自分自身がどんな感じがするか」を大切にしてみませんか。ということです。興味のある方はご一読くださいね。


⚫︎「世にも美しいダイエット/宮本美智子」、「まえがき」より抜粋

「〜前略 この食事は自分のカラダを知ることがテーマでもあります。実践したことと、その結果について絶えずチェックしなくてはいけません。つまり、頭を使うのです。

ですから、この食事はやせるとかきれいになるといった効果のほかに、もっとラディカルなメリット、たとえば体質改善とか、ものの考え方の革命といったことにまでいきつくものだと思います。

別の言い方をするなら、このように自分の食生活にたいする主体性を明確にすることで、自分の人生とも主体的にかかわっていくことができるから、とも言えます。

なによりも、自分の食をコントロールすることで、自分のカラダの状態と " 感じ " に敏感になることです。それはとてもチャレンジングなことです。しかも、たいへん知的なことでもあります。後略〜」


⚫︎「高山なおみの料理」、「はじめに」より

料理をむずかしくしているのは何でしょう。
ハモニカがふけるようになった時、
自転車に乗れるようになった時、
息を吸ったら音が出た、
力をぬいたらスイッと乗れた。
体は最初から知っている。
気持ちの良いことを知っている。

誰かが言ったことや、
誰かが書いた本や、
昔からのしきたりや決まり、
どうやればおいしいかおいしくないか、
きゅうくつな頭の中。

ハモニカをふくのは自分の息です。
粉をさわって気持ちが良いのは、自分の指の腹。
粉をねって気持ちが良いのは、自分のてのひらの肌。
夜中にひろがるスープの匂い、
コトコト静かな音。
水滴がついた窓。
味をみておいしいと感じたら、それが料理の作り方。

この本は、
あなたの体が、それを思い出すための手引きです。

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