せんべい布団と脊柱

そうでした!「忘れずに、メモしておこう」と思ったことがあったのでした。現在の私は、「せんべい布団がダメらしい」。

昨年、胸椎がリリースされてカーブが生じたことが、かなり大きな嬉しい変化だったのですが、せんべい布団だとそのカーブを活かせず、以前のパターンの「まっすぐ硬い」状態に容易く引き戻されてしまうようなのです。

与那国島で宿泊した民宿は居心地よく好きな宿で、もう6度目の利用になるのですが、離島ベーシックな「畳にせんべい布団」というスタイル(*)。

* 私が利用した相部屋のスタイルはそれなのですが、宿には洋室にベッドの個室もありますです、念のため。

生まれてからずっと30年以上、畳に布団というスタイルで過ごしてきて、家の建て替えを機にベッドにしてから背中や腰が辛いと感じていた私は、旅行でせんべい布団にあたると嬉しかったものです。昨年までは。

しかし、宿で眠って朝起きてみると、とにかく背中が辛い。そして鳩尾がきゅっと固まってキツい。ここしばらく忘れていた、ある意味懐かしい感覚でした(全然嬉しくはないけれど)。なんでなんでなんで???と、枕とか他の環境要素も考えてみたのですが、結論は「私の脊柱(とくに胸椎)が変わったから」。

そう、「そういえば最近、家のベッドで寝るのが辛くなかったなあ」ということにも、ようやく気がつきました。胸椎のカーブが沈めるからなんですね、きっと。そしてそれは、以前のまっすぐ硬い胸椎にとっては、支えが心もとなく、腰だけはどんどん沈んでしまうという状態だったのでしょう(ゆえに辛かった)。

おそらく、胸椎の柔らかさ、カーブが、もっと私自身のものになったら、せんべい布団だろうが柔らかいベッドだろうが「それぞれに適応し、ニュートラルにも戻れる」ということもできると思うのですが、まだまだ。寝具の合う合わないについて、改めて考えさせられた事件(私にとっては結構大きなこと)でした。

と同時に、「人間って、身体って、ホント現金なものだなあ」ということも改めて実感しました。ここしばらく、その「背中が辛い感じ」をすっかり忘れていたため、同様の主訴を持つクライアントさんの話がピンとこないときもありました。それを身を以て思い出せたのは、セッションのためには良かったです。

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