身体感覚と野生動物

自分の中の野生動物を確認する。自分の中に自然環境を発見する。

ブログ再掲、第3弾。
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2015年8月24日

さて、セッションの際によくお尋ねする、「今、どんな感じがしますか?」という質問。
そして、昨今流行りの「身体の声を聴く」。

ともに、「ご自身の " 身体感覚 " に目を向けて観察してみましょう」というものですが、「わからない、感じられない」とおっしゃる方も少なくありません(それには複数の理由がありますが)。

身体感覚を観る(感じる、トラッキングする)のは、野生動物に近づこうとするときの感じに、とても似ていると思っています。スズメや野良猫に近寄ろうとしたり、逃げないように眺め続けようとするとき、トンボを捕まえようとするとき、などなどに。

そうするとき、対象物にズカズカ近寄ったり、凝視したりはせず、ゆっくり、スローモーションのように、周囲の空間にも注意を払いながら、(対象物を)見てるようで、見てないようで見てるような感じで、そ〜っと近づいていくはずです。

身体感覚を観るときも、そんな感じがいいと思います。というのも、身体のなかで起きている微細な動きは野生動物そのものと言っていいくらいで、自分の意図したものではない、自律的な動きだからです。

自己治癒力、自己調整力などと言われるものの働きを担っているのがまさにそれで。

自分の中の野生動物を確認する、というか、自分の中に自然環境を発見する、というか。「自分の中の自然観察」というつもりで観てみると、面白い発見が多々あると思います。

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