心と身体はつながっている、という話

「心と身体はつながってるから...」というのは、よく目にする情報ですし、そうおっしゃるクライアントさんもいらっしゃいます。「では、どんなふうに?」と尋ねると、「わからない」「難しい...」とおっしゃる方もいます。「本とかでそう書かれてたから」「でも、どんなふうにかは見たことないし、知らないけど」「(答えても、それが)合ってるかわからないし」「なんとなくイメージで」...etc なのかなあ、と思ったりします。

心も身体も「私」なので、まあ、つながってますよね。例えば、肩こりがひどいとき、嬉しくないし。肩こりが解消されたら嬉しいし。喉に魚の骨がひっかかってしまったらイライラするし、とれたらスッキリするし。そんなふうにもつながってます。反映されると言い換えてもいいでしょうか。

例えば、腹が立ったとき、身体はどんな反応をしているでしょうか。どこかキュッと収縮したり、力が入ったりするところはありませんか?嬉しいとき、身体はどんな反応をしているでしょうか?どこかが、ほわ〜っとゆるんだり、広がったりしませんか?せかせかしているとき、身体の重心はどのあたりにありそうでしょう?落ち着いているときは?

「姿勢」は身体の「かたち」も指しますが、「(物事に対する)態度」でもあります。怒りっぽい人は、怒る表情をする表情筋や、怒ったときに力の入るところを、意図せず、何の努力もなしに頻繁に筋トレしています。笑顔の多い人は、笑う表情をする表情筋や、笑ったときに反応する身体の部分を、努力せずとも常に筋トレしています。

鍛えているところは、どんどん使いやすく、また強固になっていくので、「怒ること」がしやすい身体づくりが、「笑うこと」がしやすい身体づくりが、いとも簡単にできてしまいます。

「私」の、周りの環境に対する態度が積み重なって、現在の「姿勢」があります。「良い姿勢」、「悪い姿勢」というより、「現在の姿勢」があります。そして、それは、これからの態度の蓄積で変わってもいきます。

心と身体のつながりから生じる筋トレは、多くの場合、無意識にやっているものなので、ふと気が向いたときに「あれ?今、どこを鍛えちゃってるかな〜?」と意識してみてください。何をしているかに気がつくと、変えていくこともできますから。

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