クラニオセイクラル・バイオダイナミクスについて

クラニオセイクラル セラピーはオステオパシー療法のひとつで、「頭蓋骨には呼吸に似た(肺呼吸とは異なる)僅かな動きがある」ことに着目し、臨床、研究が重ねられて生まれたものです。ざっくりした説明は、下記リンク先が参考になるかもしれません。

wikipediaによるクラニオセイクラル・セラピー

クラニオ(cranio)=頭蓋、セイクラル(sacral)=仙骨で、頭蓋仙骨療法と訳されており、前述の「呼吸に似た僅かな動き」を生じさせているのが、脊髄を通して頭蓋と仙骨を行き来する脳脊髄液の流れで、脊柱や頭蓋骨を膨張/伸長と収縮を繰り返す動きがそれを推進しています。

この動きは、肺呼吸や心臓の鼓動とは異なるリズムを刻んでいて、そのリズムも、間隔が短かったり長かったり、日々変化します(ときには、ほどんど動きが感じられないときも)。そのリズムと脳脊髄液の流れを整えていくのですが、その方法にはいくつかのスタイルがあります。

私が行うのは、「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」(「クラニオバイオ」と略されたりもします)とも呼ばれる、バイオダイナミック アプローチ で行うクラニオセイクラルセラピーになります。

基本的には、繊細なタッチで頭部を含む身体に触れ、脳脊髄液の流れを推進させるリズム(=その人の「健康/健全さ」)を身体に思い出してもらう方法で、施術者からの積極的な操作や介入は行わず、受け手の身体を「聴き」ながら静かに待つスタイルです。

実際に私がセッションをして、また受けてみて起ったことは、主に以下の通りです。

・頭はしっかり冴えていて、施術者からの問いかけに普通に返答できるが、身体は深い休息をとっていて、そのことが味わえる状態(私自身の感覚では、よくあるリラックスした状態の、もう一階層下の深いところで休んでいる実感でした)。

・セッション中に、肩や骨盤、胸郭などのリリースが起こり、セッション後に立ってみると構造(=姿勢)に変化があり、それに伴い動き(=動作)も変化している。

・身体は落ち着いていながら、頭がスッキリ覚醒し、視野が広がり視覚も冴える、空間認識が広がる。

・自分自身の身体が、結構すごい調整を自ら行っていることに気付いて、自分の身体への信頼が増す。

・その他、私にはありませんでしたが、なんらかのスピリチュアルな体験をされた方もいます。

現時点で私が個人的に強い魅力を感じたのは、「自分の身体にここまで自己調整能力があったんだ!」「これまでも結構リラックスした体験はあるけれど、更に深い先があったんだ」ということと、一番は「脊柱のうねりが刻むリズムが、本当に心地よい、というか、安心する、というか、自分自身が海になったような気分が、本当に最高だった」ということです(海が大好きなので)。

ちなみにWS参加者の中には、海やプールなど水が苦手な方もいらっしゃいましたが、セッション後は、それらに対する恐れ、苦手意識がなくなった、とも言っていましたよ。

コメント

人気の投稿