ソマティック・エクスペリエンス(Somatic Experiencing®)中級前半終了

8/4〜11とお休みをいただき、札幌でソマティック・エクスペリエンス(以下SEと略)トレーニングの中級前半を受講してきました。

SEはトラウマセラピーの一種ですが、トラウマを「出来事」ではなく「身体の生理的反応(で、未完了のもの)」として扱います。出来事を話して原因を探ったりするのではなく、身体感覚(SE的には "フェルトセンス" と呼ばれます)を入り口にして自律神経系に働きかけて、トラウマ解消を目指す方法です。

扱うものがトラウマですので、ときに「やっぱヘビーだわ〜」と思う場面もありつつも、楽しかったです(笑)。

中級に入って、実習で扱うトラウマの種類も重め/デリケートなものが加わってきましたが、SEのとても良いところは、その出来事の詳細を(場合によっては内容自体も)セラピストに話す必要が無いところです。

「出来事の詳細を話す必要がない」というのは、人によっては物足りないかもしれませんが(「話すこと」で解消したい方もいるでしょうから)、私自身にとっては、とてもとても助かる方法ですし、そんな方も多いのではないでしょうか。

SEのセッションを受けて、いろいろ解消するのを見たり、体験して、つくづく思うのは「本当に全て自分の反応なんだなあ」ということです。そして自律神経系は「自分が野生動物のひとつでもある感」を再確認できて、なんだか嬉しい/頼もしいです。

今回実習でクライアント役になったとき、とても嬉しい変化があったので記しておきます。テーマが「自然災害」だったのですが、私は直接の自然災害ではなく、それに付随した「ヘリコプターの音」を扱ってもらいました。

詳細は省きますが、生徒同士での30分程度のセッションで、その2/3を過ぎたあたりで、音(と、その振動)がほぼ消えて、本当にビックリしました。「え〜、嘘〜、音が無くなってる〜!?」その日のトレーニング終了後の宿へ帰る途中と、翌朝の通学途中でも、上空に報道ヘリが飛んでましたが、音が気にならない。いや〜、嬉しかったです(^^)。

「音」ってビフォア/アフターが如実にわかりやすいんだなあ、という発見もあったのですが、「私はあの音にかなりの脅威を感じていたんだな〜」と、俯瞰して冷静に気づけるのも良かったです。

※参考までに、「コ2 [Kotsu] 〜武術と身体のコツまとめ」というサイトにSEセッションの体験記が掲載されていますので、興味のある方は下記リンク先をご覧になってみてください(現在のところは閲覧無料です)。

もっと!保健体育-第八回-「ソマティック・エクスペリエンス(SE)・藤原ちえこ先生」

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