漆継ぎ

あまりにも蒸し蒸しだった昨日。これは絶好の漆日和ということで、ついにやってみました。漆継ぎ。

一昨年の冬に割ってしまった、持ち手がトカゲのマグカップ。お気に入りだったので捨てるに捨てられず、未練たらしく破片もとっておいたのですが、一年後の昨冬、ふと思いついてセロテープで破片を繋げてみたら、ほぼ型どおり修復できたんですよ!

で、まずは接着剤で繋げようかと思ったんですが、飲み物用として使用するのはあまり推奨されないことがわかり、ちょっとだけ悩んだ末、金継ぎにトライしてみよう!とひらめいたわけです。とはいえ、結構ゴツめのマグカップですから、金は似合わないな、と。

そこで、茶色い線になる漆だけで丁度良いんじゃないか、と、早速生漆を購入。ところが、漆が固まるには高温多湿状態が必要だったんです。そう、梅雨〜夏です。そんなわけで準備をしてから約半年、ようやくやる気になりました。

小麦粉を水で練って、漆を加えてさらに練って、びよ〜んと伸びるくらい粘性を高めて、破片にヌリヌリ。麦漆というそうです。もちろん生まれて初めて作りました。はみ出た麦漆を軽く取ってから、マスキングテープで養生します。取り掛かってみると、意外にスムーズです。



小さめのダンボールにビニール袋を入れて、そのなかに水を含ませた雑巾を敷き、その上に漆で継いだマグカップを入れて蓋をしました。これで約1ヶ月かけてしっかり固めます。来月が楽しみです。



そして!いろんなものかぶれやすい私が、なんと漆はOKだということを知りました。しかし、うっかりTシャツにもパンツにも手や爪にも漆が付いてしまい...とれません(泣)。ロルフィングのセッションも、2、3日は漆付き(乾いているのでかぶれることはありません)の手&爪でやることに...セッション前に、クライアントに説明せねば(汗)。

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