段ボール・コンポスト8年目

段ボール・コンポストを始めてから、もうかれこれ丸7年を経過して8年目になりました。だいたい3ヶ月程度で箱を交換するので、これまでにミカン箱28個分の生ゴミ堆肥を生産(?)してきたんですね。原料はもちろん家庭の生ゴミです。

だいたい、生ゴミ投入をやめてから3ヶ月ほど熟成させて堆肥にしています。つまり、いつも、段ボール・コンポストは稼働中と熟成中の二つが置いてあります。

7年分の生ゴミ=ミカン箱28個分の土(の素)。これが多いのか少ないのかよくわかりませんが、庭に山ができることはなく、プランターや鉢に使ったり、庭に適当に撒いたりしています。

コンポストを始めて気づいたことは色々あって、、

食物の一部(皮とか芯とか種とか骨とか内臓とか根っことか)だったものを「生ゴミ」とするのはいつからだろう?という謎。食べる部分と分けたとき?ゴミ容器に入れたから?発酵腐敗臭が出てきたら?考えると不思議だなあ、ということ。

タケノコの皮、ソラマメの鞘、トウモロコシの皮や芯、スイカやメロンの皮などなど、かなりの大物も微生物たちはせっせと分解してくれて、見事に無くなる(堆肥になる)こと。

動物性のもの(魚の骨や皮、さばいた後の内臓、肉の余分な脂身、骨つき肉の骨及び周辺組織など)はカロリーが高いからか、分解時の発熱温度が高く、とくに冬には熱源として重宝する(タンパク質は量が多すぎると少々臭いますが)。

投入した生ゴミの種類や量に対する微生物の反応は速い。微生物もカロリー高いものが好きなのか(?)果物の皮や芯、お菓子屑、ご飯粒などは分解が速い。野菜などの分解はゆったり目です。

家では残飯はほとんど出ないけれど、卵や果物食べすぎなんじゃないか?などなど、自分たちの食生活をまざまざと見せつけられます(^^;。

思っていたのと違って、臭いに困ることはあまりないこと。水分調整を気にかけていれば腐臭はないです。タンパク質を投入した直後くらいは少々臭いますが、そのとき以外は「森のにおい」ですね(フィトンチッドではなく、地面の)。

夏期はアメリカミズアブの幼虫がかなりグロいです。どうしても卵を産み付けられてしまいます。当初さすがにビビりましたが、昨今は慣れてきてしまい、ゴミの分解を速めてくれるとさえ思ったりします(でも、白昼にまじまじと見るのは避けています)。

生ゴミがないとゴミ出しが楽です。基本、軽いです。週一でOKです。ただ、生ゴミはなくて、牛乳パックや食品のトレー、パッケージなどの多くの紙類も「雑紙」という分類でリサイクルごみにしているにもかかわらず、ゴミは出ますね、、ラップ、ビニール、プラ類、、包装ゴミ強力です。

などなど、くどくど、書きましたが、これだけ続いているのはやっぱり面白いからです。
昨年「土と内臓」という本を読んでみて、うすうす思っていたけれど、やっぱりコンポストの中は腸内環境とちょっと似てるな、とも思います。

月日を経て、試行錯誤して、だんだんコンポストの世話もコツを掴んで慣れてきたかな、と思うのですが、急な寒さや水分調整忘れで失敗しかけることもあり、生き物の世話をしているようで面白いです。

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