ロルフィングと重力 その2

つづきです。

考えてみると、重力からは逃れられないし、無視することさえ出来ない(宇宙旅行へ行ったら別ですが)。

レストランで不味いものがでたら、腹立つけど(笑)残せる。近所の騒音が我慢ならなければ、金銭的にも気持ち的にも苦々しいものはあるけれど、引っ越せる。電車で不快な人に遭遇したら、車両を移動したり、無視できる。会社に不満があれば辞められる。友人も家族も(一応)縁を切れる。

でも重力は、誰にでも、どこにいっても、寝てるときでも、海のなかでも、妄想に現実逃避しているときでさえ、もれなくついてくる。と、なると、かかわり方を変えるしかない。

こう書くと困ったやつのようですが、うまくつきあえば、いつでもどこでも、しかもタダで(笑)サポートしてくれる強力な味方にもなる。

例えば足を床に踏み込むと、踏み込んだ力と同じ力が、床から押し返してくるのがわかりますよね。この押し返してくる力が、重力からのサポートになり得ます。身体を上方向に押し上げてくれるわけで、身体を支えるのを助けてくれるのです。

この上方向の力を「サポート」とするために大切なのは、こちらの身体の重さを、うまく重力に委ねること。いうなれば「地球とダンス(!)」でしょうか。ロルフィングは、そのための「ダンスレッスン」ということになりますかねー。

ケンカしたって、どうしたって、どうにもならない重力と友好関係を築いていくことは、他の全ての環境とのかかわり方のヒントになり得るのではないでしょうか。

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